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中学硬式野球と暴力

最近は様々な問題が顕在化して、次第に暴力をはたらく指導者、または言葉の暴力を働く指導者やスタッフは少なくなってきています。しかし、ごく少数だと思いますが、小学生の学童野球やリトルリーグでもいまだに暴力行われているケースもあるようです。

あくまでも印象ですが、傾向としては、長く監督をやられていて、チームを独裁している指導者がいるチームに暴力が残っているという話はたまに聞きます。特に中学硬式野球のチームでは、野球の強豪校への進学を一任したいと考えている親御さんがおり、暴力問題があっても、安易に指摘した告発したりできないケースもあるのではないでしょうか?

つまりこれは一部の非常識な指導者だけの問題ではなく、親御さんや指導者の意見として「暴力はいけないこと。でも時にはそれも必要」という意見があり、こういった考え方が存在するうちは根絶することは難しいようです。あまりにも子供やチーム、野球にのめり込むが故に、暴力をある部分で容認してしまっている状況があるように思います。これは中学硬式野球チームでなくとも、高校野球の強豪チームですら存在するという噂もあります。

しかしどこからどこまでが暴力なのか、という問題もあって、拡大した解釈の中では、暴力とされるような行為は今でも高校、もしくは大学まで行ってもあるかもしれません。

かつては、あるいは今も、かもしれませんが、何かミスをした選手が、指導者から「良いというまで走ってろ」などと指示され、みんなが解散しても「もう良い」と言われずに放っておかれるなど、以前は普通のことだったかもしれません。しかし、現在そのような頃があると、親御さんが学校などに駆け込み、あたかも暴力を受けたと同じような騒ぎになると思います。しかし今でも指導者の中ではこういった指導を受けて育った人が多いため、特別酷いことだと思っていない、というケースが多々あります。

しかし、多くの中学硬式野球チームでは、新しい指導法や選手との向き合い方、身体のつくり方や食事まで、新しい考え方を取り入れているチームであれば、そのような前時代的な慣習が残っているケースは少ないのではないかと思います。

そして厄介なのが、選手間の暴力です。中学硬式野球のチームでは、高校またはその先を見据えて野球に取り組む選手がほとんどのため、選手間のいざこざは比較的少ないように思えます。しかし、選手はまだ小学校を出たばかりの子供ですから、仲間外れやいじめににた事象は頻繁に起こるものです。

指導者任せにせずに、選手や関係者とのコミュニケーションを密にとって、選手たちがどういった状況にあるか、見守ってあげる必要があると思います。

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